ウレタンフォーム

ウレタンフォーム
うれたんふぉーむ

ウレタンフォームとはどのような断熱材か

ウレタンフォームは、ポリイソシアネートとポリオールという成分を、発泡剤や触媒などと一緒に混ぜてできた断熱材です。
押出法ポリスチレンフォーム(XPS)やビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と同じように、ウレタンの樹脂の中に含まれる無数の気泡が、断熱性能を高めることに寄与しています。

ウレタンフォームの種類

ウレタンフォームには以下の2種類があります。

現場発泡系ウレタンフォーム
現場発泡系ウレタンフォームは、スプレーで吹き付けるタイプのウレタンフォームとなります。

このタイプのウレタンフォームの良い点は、他の工法に比べ作業の省力化、工期の短縮などによるコストの低減、隙間のない断熱層の実現など、多くのメリットを持っています。

他の断熱材と異なり、家の伸縮や振動に弱く、割れや痩せによる隙間や、へこみによる断熱性能の劣化する可能性が高いです。

硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは、他のプラスチック系断熱材と同じように、ボード状の断熱材となります。
施工箇所に合わせて硬質ウレタンフォームをカットしてはめ込みます。
現場発泡ウレタンフォームと比べれば、隙間なく施工するのが難しいです。

ウレタンフォームにはシックハウスの心配がないのか?

シックハウス症候群の問題として取り上げられることの多いホルムアルデヒドという化学物質。ウレタンフォームは、ホルムアルデヒドの揮発量の極めて少ない断熱材です。
放出されるホルムアルデヒドの量に応じて、建築材料として使える量が制限されるのですが、ウレタンフォームの場合にはF☆☆☆☆(フォースター)という一番高い等級であり、使用の制限を受けることがありません。

簡単にいえば、ホルムアルデヒドの発散量の少ない材料に対して、星の数の多いランクがつけられるということです。

ウレタンフォームにはこんなデメリットがある

ウレタンフォームのデメリット①:調湿性がない
調湿性はほとんどなく、湿気を通しやすいので、コストダウンで防湿層の施工を省くと寒冷地では壁体内結露リスクがあります。

ウレタンフォームのデメリット②:燃えると有毒ガスが発生する
ウレタンフォームが燃えると、有毒ガスであるシアン化水素を発生します。これは断熱材として使う上で大きな欠点でもあります。

前の記事

板目

次の記事

ACQ