ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板
がるばりうむこうばん

ガルバリウム鋼板とは何か?

ガルバリウムとは「アルミニウム」「亜鉛」「シリコン」の3つを組み合わせた合金のことです。
このガルバリウムでメッキした鉄(鋼板)のことをガルバリウム鋼板とよびます

錆に強く耐久性の高い2種類の素材、アルミニウムと亜鉛を組み合わせているのが特長です。

ガルバリウム鋼板は、太陽の熱を跳ね返してくれる力が高いです。
その力の指標となる日射熱反射率は70〜75%と高く、表面温度・屋内温度を抑制することができます。

また、丈夫な素材のため、板を薄くし軽量化することができるので、地震にも強いです。

ガルバリウム鋼板とトタンの違いは何か?

トタンとガルバリウム鋼板は、同じく屋根や外壁に使用される素材ですが、大きな違いが2つあります。

耐久性と錆への強さです。

トタンにはガルバリウム鋼板のようにアルミニウムが含まれておらず、アルミニウムの特長である、耐食性・熱反射性がありません。
亜鉛だけではなくアルミニウムを含むことで、錆を遅らせる力が強くなるのです。
そのため、ガルバリウム鋼板はトタンに比べ、約3~6倍の耐久性があります。
トタン(溶融亜鉛めっき鋼板)の寿命が都市地帯で、おおよそ7~9年、海岸地帯で6~10年です。

トタンとガルバリウム鋼板で、長持ちするかがまったく異なるのは一目瞭然ですね。
見た目は似ている両者ですが、性能は別物です。

ガルバリウム鋼板の屋根はどのようなものか?

ガルバリウム鋼板の住宅への主な使用は屋根です。
以前はコストが高いことと施工ができる職人が少ないため、選ばれにくい素材でしたが近年は耐久性が注目され、販売メーカーも施工業者も増えてきています。

気をつけなければいけないのが断熱性です。
ガルバリウム鋼板自体には断熱性はないので、屋根を断熱するならば、断熱材の施工も行う必要があります。

ガルバリウム鋼板の外壁とはどのようなものか?

ガルバリウム鋼板は、金属系サイディングとして外壁にも使用されています。

耐久性が良く、見た目もシックに仕上げることができます。

ガルバリウム鋼板自体には断熱性はないので、外壁の内側に断熱材を施工して断熱性を確保しなければなりません。

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