換気

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かんき

なぜ換気をしなければならないのか?

家族の健康にも、住まいの健康にも、換気は大切です。
シックハウス法が施行されてから、24時間換気が義務づけられるようになりました。

壁紙が汚れたりカビの発生にもつながる結露は、健康への悪影響もあるといわれます。
室内の湿気が飽和状態になって発生するこうした現象には換気がとても効果的です。
湿気を屋外へ逃がして湿度を下げることができます。
快適で健康的な室内を保つために、換気には十分な注意を払いましょう。

なぜならば、換気によってシックハウス症候群の原因となるカビ・ダニや化学物質などを家の外に吐き出し、人間が快適で健康に過ごす室内環境をつくるからです。

24時間換気システムと全館空調の違いはなにか?

全館空調システムで調整してくれるのは、家の中の気温と湿度の2つです。
全館空調システムの仕組みは、簡単にいえばエアコンと同じです。
トイレやお風呂の温度も一定に保ってくれるシステムです。
また湿度の調節も可能で、じめじめした湿気からも解放してくれます。

一方、24時間換気では、全館空調システムでは調整しきれない部屋全体の空気環境を調整してくれるのです。
換気するからこそ、室内で発生したカビ、ダニや化学物質を外に出して、室内を快適な環境にしてくれます。

24時間換気システムと全館空調システムを組み合わせて設置することで、新鮮な空気に保ち、湿気の調整ができ、住宅内の環境を快適に保つことができるのです。

換気の種類と特徴

換気の種類と特徴①:自然換気
自然換気とは、窓や扉などの隙間を通して、風または室内外の温度差のために自然に外気と室内の空気とが入れ替える方法です。

電気をまったく使わないので、自然換気のコストが一番安いです。
しかし、常に一定風量を確保することできないのがデメリットとなります。

24時間換気が義務付けられてから、自然換気だけで換気をする家はなくなりました。

換気の種類と特徴②:機械換気
機械換気とは、給気口と排気口をつくり、そのどちらかまたは両方にファンを設置し、空気を入れ替える方法です。

ファンのつけかたによって以下の3種類の換気方法に分類されます。

第1種換気方式:給気口・通気口両方にファンがある
第2種換気方式:給気口のみにファンがある
第3種換気方式:通気口のみにファンがある

第1種換気方式は給気口・排気口ともにファンがあるため、一番空気の入れ替えができる方式です。
ただし、外気もしっかり取り込むため、外気が汚れている場合には空気浄化装置の設置も考えなければなりません。

第2種換気方式は給気口のみにファンがあるため、外気を主に取り入れたい工場や病院に適した換気方式です。

第3種換気方式は排気口のみにファンがあり、排気をしっかり出し、出した分を補う空気を給気側で自然に取り込みます。
キッチンやバスルームに設置されているタイプがこの換気方式です。

家の中を効果的に換気するには気密性が大事

24時間換気を入れればそれで室内の空気がきれいになるわけではありません。
換気の効果を高めるならば、家の気密性も高めなければなりません。

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