セルロースファイバー

セルロースファイバー
せるろーすふぁいばー

セルロースファイバーとはなにか

セルロースファイバーは、天然繊維(パルプ)を原料とした断熱材です。
天然繊維は新聞紙をリサイクルして作られているので、環境にとても優しい素材でもあります。

日本で広く普及している断熱材にはグラスウールがあります。
断熱性能を発揮するだけならばグラスウールでも十分かもしれませんが、セルロースファイバーに求められているのは断熱性能だけではありません。

セルロースファイバーにはこんな特徴がある

①吹き付けるタイプの断熱材なので隙間なく充填できる
断熱材といえば、グラスウールやプラスチック系断熱材のように、ボード状のものをカットして使うイメージが多いですが、カット寸法を間違えるだけで柱や筋交い、断熱材との間に隙間ができてしまいます。
隙間ができてしまっては、断熱材そのものの断熱性能が高くても意味がなくなります。

セルロースファイバーは、こうした断熱材と違い、吹き付けるタイプの断熱材となります。
そのため、ボード状の断熱材と違って隙間なく施工することができます。

②湿気によって沈下することがない
断熱材としてグラスウールを使っていると、湿気によって沈下することが問題となるケースがあります。
セルロースファイバーは、吸放湿性能(湿気を吸ったり吐いたりできること)の高い素材なので、グラスウールのような湿気による沈下の問題は起こりません。

セルロースファイバーが魅力なのは断熱性能だけじゃない

セルロースファイバーの断熱以外の効果①:調湿性能が高い
セルロースファイバーには湿気を吸収し放出する性能があるので、夏でも冬でも快適な湿度をキープすることができます。
また、結露防止などに効果を発揮します。

セルロースファイバーの断熱以外の効果②:害虫予防ができる
セルロースファイバーに難燃剤として添加されているホウ酸は、ゴキブリやシロアリの殺虫効果があります。
なおかつ、ホウ酸は人間にとっては無害という優れものの薬剤です。

セルロースファイバーの断熱以外の効果③:防音効果が高い
セルロースファイバーの防音性の高い理由は、原材料である新聞紙(繊維)にあります。

パルプ繊維の沢山の小さな穴に形成された空気の層に音の振動が吸収され、遮音されるのです。

セルロースファイバーの断熱以外の効果④:防火性能が高い
ホウ酸は防虫効果だけでなく防火性能も高い薬剤です。
このため、セルロースファイバーに火をつけても燃え広がることがありません。

また、他の化学物質の断熱材とは違い有害な煙が出にくいため、避難時に有害物質を吸い込にくいというのもメリットと言えます。

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