充填断熱
充填断熱
じゅうてんだんねつ
充填断熱とはなにか
充填断熱とは、壁や天井などの構造材の間に断熱材を充填する工法です。
グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなどの繊維系断熱材が充填断熱として利用されることが多いです。
充填断熱と外断熱の違い
充填断熱が壁や天井の中に充填する工法なのに対し、外断熱はその外側に断熱材を包む工法となります。
断熱材と外壁と柱の内側に挟む形になるので、断熱材の厚みの分だけ建築面積が広くなります。
充填断熱のメリットは施工コストが安いこと
外断熱に比べて施工が容易で安価になります。
また、外部の影響を受けづらく断熱性能が経年劣化しにくく安定しています。
充填断熱のデメリット
①隙間ができやすい
②構造材が断熱されず熱橋となる
充填断熱のデメリット①:隙間ができやすい
構造材と構造材の間の寸法に合わせて断熱材をカットして充填しなければいけないので、施工を間違えると断熱材と構造材の間に隙間ができます。
そうなりますと、断熱材そのものの断熱性に関係なく、家の断熱性、気密性が損なわれてしまいます。
また、構造材の部分には断熱材が施されないことから、若干ではありますが、その部分の断熱性能が低下してしまうことがあります。
充填断熱のデメリット②:構造材が断熱されず熱橋となる
充填断熱の場合、構造材の部分がむき出し状態になってしまいます。
そこが熱橋(室内外で熱の出入りが生じる箇所)となり、結露発生の原因にもなります。
壁の中で結露することは、カビやダニ、木材腐朽菌を発生させることにつながるのです。