内部結露
内部結露
ないぶけつろ
壁や天井の中など、目に見えない場所に発生する結露を内部結露という。日本の住宅のほとんどは、機密性が取れていないため、家の外の湿気が隙間を通って室内に入ってくる。その逆も然りであり、人間の呼吸や水回り(お風呂やトイレ)など、室内の生活によって発生する水蒸気は、壁の中を通って室外へ移動する。室内と室外で気温差があると、壁や天井の中に侵入した水蒸気が結露する。
内部結露を放置しておくと、そこからカビが生え出す。カビが生えると木材が腐るので、家の耐久性も損なわれる。カビを餌にするダニ繁殖の温床にもなるので、室内ではシックハウス症候群による健康被害が問題になる。内部結露を防止するには、家の機密性が取れていることが必須条件になる。また、断熱材もグラスウールのような湿気に弱い素材ではなく、セルロースファイバーのように調湿性能も兼ね備えた断熱材を使用することによって、内部結露の防止につながる。