シックハウス症候群

シックハウス症候群
しっくはうすしょうこうぐん

シックハウス症候群とはなにか?

シックハウス症候群とは、建材や調度品などから発生する化学物質、カビ・ダニなどによる室内空気汚染等と、それによる健康被害のことです。

シックハウス症候群は、医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語とされています。

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の主な原因は以下の2点になります。

・化学物質の被曝による中毒症状
・カビやダニというアレルゲンによるアレルギー反応

シックハウス症候群の難しいところは、引越しなどの環境の変化、精神的なストレスなど、上記に挙げたもの以外の別の要因も複雑に絡み合って起こることです。
そのため、どれくらいの量の化学物質、アレルゲンで被曝したりするのかに個人差が出ます。

シックハウス症候群の原因となる化学物質の中では、ホルムアルデヒドが有名です。
ホルムアルデヒドは、壁紙やフローリングの接着剤など、内装の仕上げに使われる化学物質となります。
2002年には建築基準法を改正し、ホルムアルデヒド発散建材の使用を規制しました。

それ以外にも、塗料や防蟻剤(シロアリ対策のための薬剤)など、家の至るところで様々な化学物質が使われています。
いまの日本の法律の中では規制しきれていない化学物質がたくさんあります。

シックハウス症候群の症状

目➝涙目・チカチカ、鼻➝刺激感・乾燥・鼻水、のど➝乾燥、口➝唇の乾燥・咳、頭➝めまい・吐き気・頭痛・疲れやすい、肌➝じんましん・湿疹、など人によって様々です。

カビ、ダニによるアレルギー症状の場合には、アトピー性皮膚炎という皮膚の障害を引き起こすこともあります。

シックハウス症候群の不安のない家探しのポイント

①気密性が高い
「家の高気密化がシックハウス症候群をもたらした」
そんな発言をされる方もいらっしゃいますが、そのような方は残念ながら家のことをわかっていないと言わざるを得ません。

・換気効率を高めることができる
・花粉やPM2.5のような汚染物質の侵入を防ぐことができる
・外の冷たい空気の侵入を防ぎ、冬の室内を暖かさを維持できる

上記のような理由から、家の高気密化は健康で快適な家にはなくてはならない要素です。

②24時間換気で汚染物質を排出できる
気密性を高めることによって、室内の換気効率を高めることができます。

人間が生活する上で、室内の空気が汚れてしまうことは避けては通れません。
換気をすることによって汚染された空気を外に出し、きれいな空気を室内に入れる必要があります。

③化学物質を含まない安全な建築材料を使っている
ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を使用している建材は避け、安全なものを選ぶことが重要です。

壁材・床材など部屋の内部に使われるものには、皆さんが想像している以上に化学物質が使われているのです。

カビの発生を抑える上でも、材料の調湿性能がどれくらいかにも注目したいです。

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