透湿防水シート

透湿防水シート
とうしつぼうすいしーと

透湿防水シートとはなにか

透湿防水シートは、外壁と断熱材の間に施工されるプラスチック製のシートです。

名前の通りですが、透湿性(水蒸気を通す性能)と防水性(水を弾く性能)の両方を併せ持っています。

透湿防水シートの役割

住宅の高気密高断熱化に伴い、室内で発生した湿気が壁体内に滞留し結露を起こす事が指摘されるようになってきました。

今の住宅では、外壁材と断熱材の間に通気層と呼ばれる空気の通り道が作られています。
透湿防水シートを断熱材と通気層の間に挟むことによって、透湿性(水蒸気を通す性能)と防水性(水を弾く性能)の役割を果たすことができるのです。

透湿防水シートの役割①:家の中の湿気が壁の中で結露するのを防ぐ
室内で発生した湿気が、通気層を通って外に逃げられるようにします。
そのためには、透湿防水シート自体が湿気を通さなければなりません。

透湿防水シートの役割②:外の雨水が室内に入り込むのを防ぐ
湿気を通すと同時に、断熱材が雨水に濡れるのを防ぐ必要があります。

透湿防水シートの施工方法

透湿防水シートを施工さえすれば良いかというと、そんなことは決してありません。
透湿防水シートの施工を間違えれば、家の気密性が損なわれてしまいますし、雨水が侵入しやすくなります。

透湿防水シートを施工するならば、両面のブチルテープで隙間なくとめるようにしなければ、シートの間に隙間ができてしまいます。
しかし、透湿防水シートをとめるのにタッカーというホチキスのようなものでとめるだけという業者もいらっしゃいます。

そうなりますと、タッカーとタッカーの間に隙間ができますよね。それが隙間風の原因になるのです。

日本の一般的な住宅は、気密測定をしても測定不能なくらい気密性が低い家が多いですが、上記のような透湿防止シートの施工方法にも問題はあります。

 

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