健康にとって大切なことは何ですか?(3)

冬の深夜、寝室やトイレの温度を
はかったことはありますか?

冬場は深夜になると冷え込み、室温が下がります。トイレに起きて、寝室を出た時にブルッと震えた経験はありませんか?就寝中の布団の中は、およそ28 ~ 33℃。室温が10℃程度とすると、起き上がって布団を出たとたんに20℃以上の温度差を感じ、廊下やトイレに移動すると、さらに室温は下がります。このヒートショックこそが健康の大きなリスク、注意が必要です。

冬場の寝室の温度は
10℃前後が多いようです。

一般のお宅に協力していただき、札幌から大阪まで、冬場の寝室の温度を計測したところ10℃前後が多いことがわかりました。これは多くのお宅が就寝時には暖房を消していることの表れ。深夜起きた時のヒートショックを解消するためには、部屋の断熱性や暖房による対策が求められ、特に高齢者の方の寝室は十分な配慮が必要となります。

一日中家中、暖房で暖かく。
それが世界の常識です。

各部屋、個別に暖房を行い、就寝時には暖房を消し、一日中点けたり消したりする日本の暮らしは、世界ではめずらしい習慣です。北欧の国々は当然ですが、オンドル(温水床暖房)で有名な韓国でも全館暖房で一日中暖かく過ごすのが基本。室内の温度差もほとんどありません。冬、寒い家は健康を害するリスクが多いため、日本でも家中が暖かくなる家づくりが重要だと思います。

冬、寒い家は、健康を害するリスクがいっぱいです。